文化


多声音楽
グルジアが渾然一体となった独特の音楽文化を受け持っています。コーカサス(Caucasus)の山岳民族から受け継がれてきたポリフォニーはグルジアの伝統音楽として有名です。ポリフォニーとは、複数の異なる動きの声部(パート)が協和しあって進行する音楽のことで、 合唱の原点ともいわれています。 西洋と東洋が融合したような独特の音階とリズムが特徴です。
グルジアポリフォニーは2001年ユネスコの「人類の口承による無形文化遺産」に登録されています。

演劇
グルジアの映画と劇場はヨーロッパで大人気があります。日本でも知られているアブラゼ(Abuladze)監督の「悔恨」は80年代にイングランドではヒットしました。またはグルジアは演劇発祥の地と言われ、古くから演劇を楽しんでいました。トビリシのルスタヴェリ(Rustaveli)劇場が上演した「リチャードⅢ世」もロンドンでは大人気でした。現在でも、多くの劇場でさまざまな舞台が公演されています。首都トビリシには国立オペラ・バレエ劇場、マルジャニシュヴィリ(Marjanishvili)アカデミック劇場、ショータルスタヴェリ(Shota Rustaveli)劇場、グリボエドフ(Griboedov)劇場、自由(Free Theatre)劇場、人形劇場などがあります。

七宝焼き
グルジアは七宝焼きの国としても知られています。世界一優れた技術の一つとも言われるほどで、その歴史は古く、国の最古のエナメルは7-9世紀まで遡ります。独特の技法で作られたエナメルの指輪やネックレス、ペンダントなどがお土産として人気です。グルジア国立美術館 (Art Museum)では紀元前から伝わる見事な金細工や宝石加工品が展示されています。グルジアエナメル(Georgian Cloisonné enamel) ‎製品の美しさはやはり伝統の技法によるもので、この技法はグルジアだけの特殊な技術である。

ニコ・ピロスマニ
ニコ・ピロスマニ (Niko Pirosmani) はグルジアでももっとも愛されている画家です。独学で絵を学び、新しい画法を生み出しました。日本では百万本のバラの花の伝説で有名になりました。
ニコ・ピロスマニはプリミティヴィズム (Primitivism) の画家に分類されており、自分で作った絵の具で人物・風景・動物・静物などを描き続けました。悲劇的な生涯に苦悩するピロスマニの清廉な芸術家の魂が、トビリシの美しい街並み、酒場やカフェ、村人の生活などを背景に描かれました。
グルジアの自然、風俗、伝統儀式に始まり時には歴史上の人物をとりあげた民族色の強い画風はグルジアの魂そのもの。特に鹿、ライオン、きりんなど動物を描いた作品は出色で、静ひつさが漂う画風が特徴です。
百万本のバラの花のロマンチクな伝説はニコ・ピロスマニの絵「女優マルガリータ」に由来されています。

教会建築
4世紀からグルジアの文化はキリスト教に基づいて、数多い侵入の幸苦を耐えました。各丘の上に建てられている教会はこの国の宗教の力強さを表しています。
337年からキリスト教はグルジアの国教として栄えています。グルジアでキリスト教を布教したのは、カバドキアから来た聖女ニノ(Saint Nino)です。
グルジアでは正教建築の素晴らしい教会堂 が残っています。典的なバシリカ形式の聖堂もあるし、三角形のドームのある大型教会もあります。グルジア教会堂は、ビザンチン建築をベースにし、コーカサス独自の様式からの影響が盛り込まれ、時代によって様々に異なる様式を発展させていました。教会の内部はフレスコ画で飾られて、ドームにはモザイクでキリスト様やマリア様のフレスコが描かれる場合が多いです。内陣から中央のドームを見上げると、異常なほどの高さであり、背が高い細長い窓からは、溢れるほどの光が降り注いでいます。一番古い教会は5世紀の後半に建てられたボルニシ(Bolnisi) 村(南グルジア)のバシリカ形式の聖堂(473-488)です。
グルジア正教歴史は古都ムツヘタ(Mtskheta)から始まリ、そこの立派なスヴェティツホヴェリ(Svetitskhoveli)大聖堂の庭から丘の上に建っているジヴァリ(Jvari)聖堂の景色が楽しめます。